SFホラー映画の大傑作「エイリアン(1979)」とシリーズ作品の一覧

2022年3月9日に友人のツイッターのフォロワーさん二人とスペース雑談会をやることになったので、今回は記念すべき一作目「エイリアン(1979)」について紹介する。

また、シリーズ作品や関連作は年代別に一覧化してみた。

本記事を読むことで、SFホラー映画「エイリアン」とそのシリーズについて当時の映画宣材も含めて概要を知ることが出来る。

エイリアン(1979)

あらすじ

船長のダラス、一等航海士ケイン、二等航海士リプリーとランバート、科学主任アッシュ、機関士のパーカーとハリーの7人と1匹の猫ジョーンズをのせた貨物船ノストロモ号は、採取した鉱石を載せ地球への帰路へついていた。

しかし、船のAI「マザー」から知的生命体の救難信号を受信し、本部からの命令で発信源の小惑星に降り立つことになる。
着陸時に衝撃を受け、ダメージを受けたノストロモ号はその場で修理することとなった。

ダラス、ケイン、ランバートの3人は宇宙服に着替え発信源を目指して探索を始めた。

3人は、化石化した宇宙人の死体を発見し、肋骨にあたる部分が、内側から破裂したように穴が空いておれていた。

さらに探索をすすめる中、卵らしきものを発見したケインが卵をのぞきこむと、謎の生命体が飛び出しケインの宇宙服のヘルメットのバイザーを溶かし、顔面にはりつき、尾をのどにからみつせた。

ダラスとランバートは、すぐに宇宙船にケインを運び込み、医療室でアッシュがケインを調べたが、顔に張り付いた何かは引きはがすことが出来なかった。
しかも、触手の一部をレーザーメスで切断すると、強酸の体液が噴き出し、宇宙船の床を何層も溶かしてしまった。

万策つきたメンバーだったが、いつの間にかケインの顔から生物が剥がれ落ちており、床に死体として転がっていた。

しかも昏睡から覚めたケインも普段の状態に戻った。地球への帰還の前に飯でも食べようとしたところ、ケインが苦しみだし、彼の胸をつきやぶり、肌色した蛇のようななぞの生物(通称:チェスとバスター)が飛び出し宇宙船内に逃げ出すのであった。

これがメンバーを阿鼻叫喚のどん底に陥れる恐怖の始まりであった・・・

 

映画について

私が衝撃を受けたシーンは、他の方もここで衝撃を受けたかたは多いと思うが、ケインの胸をチェストバスターが血飛沫をあげつつ飛び出してくるシーンとアンドロイドのアッシュがおかしくなりリプリーに襲いかかるシーンである。

本作の魅力で重要な部分を担っているのはスイスのH.R.ギーガーの手がけたエイリアン(卵~幼体~成体)の造詣であろう。
機械と人間と性的なイメージを融合させたデザインがなんとも不気味である。

グロテスクな形状のエイリアンの卵(横からフェイスハガーが透けて動くシーンはリドリー・スコットがゴム手袋した手を動かしている。また、卵に水滴が上に流れるシーンはフィルムの上下を逆転させている。上からのぞくと見える内蔵みたいな器官は牛の胃袋が使われた。)

ケインの顔に張り付くフェイスハガーは触手を人間の指に模したら不気味だろうとデザインされた。裏返しになったフェイスハガーの死体のシーンはカキなどの海鮮ものが使われている。)

「エル・トポ」などの監督ホドロフスキーが本作の原案であるダン・オバノンと、H.R.ギーガーと組んで最初撮影する予定だった「デューン砂の惑星」のアイデアが多数詰め込まれていると言われている。

最初、20世紀FOXはモンスター映画として制作を敬遠していたが、「スターウォーズ」の大ヒットがSF映画ブームの追い風となりGOサインとなった。

↓ギーガー好きならぜひ持っておきたい画集。

ディレクターズカット版

ディレクターズカットは2003年に製作・公開され(日本では2004)6分の未公開シーンが追加され再編集されて公開された。
ディレクターズカット版の方が1分短くなっているのも興味深い。

大きなところでは以下が追加となったシーン。

・ランバートが自分たちを船内に入れなかったのを理由にリプリーをひっぱたくシーン
・ダラス船長がエイリアンの食糧として繭化され、リプリーが焼却するシーン

 

スタッフ

監督:リドリー・スコット
「デュエリスト」に続く監督第二作目にして、堂々たる傑作を生みだした。

脚本:ダン・オバノン
ジョン・カーペンターの「ダーススター」、「バタリアン」の監督でもある。
詳細は過去ブログ参照

音楽:ジェリー・ゴールドスミス
「猿の惑星」「オーメン」「ランボー」などの大御所

出演

二等航海士リプリー:
演じるのはシガニー・ウィーバー
もはや彼女の代表作でありシリーズでも続投する。
「ゴースト・バスターズ」シリーズや「ワーキングガール」「コピー・キャット」「ギャラクシー・クエスト」など多数出演

船長ダラス:
演じるのはトム・スケリット。
TVシリーズの「コンバット(1962)」の端役でデビュー。
「トップガン」「スペースキャンプ」「ポルターガイスト3」など多数の映画に出演
「エイリアンアイソレーション(2014)」というゲームではダラス船長の声も担当している。

一等航海士ケイン:
演じるのはジョン・ハート
デビッド・リンチ監督の「エレファントマン」の主人公ジョン・メリックの役でも有名。
「10番街の殺人」「ミッドナイト・エクスプレス」など多数の映画に出演。
「スペースボール」ではエイリアンの役のパロディを自ら演じている。

二等航海士ランバート:
演じるのはベロニカ・カートライト
「SF/ボディ・スナッチャー」「ライトスタッフ」「キャンディマン2」「インベージョン」などに出演

科学主任アッシュ:
演じるのはイアン・ホルム
ピーター・ジャクソン監督の「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズでフロドの養父ビルボ役でも有名。
「ジャガー・ノート」「炎のランナー」
「未来世紀ブラジル」「裸のランチ」「フランケンシュタイン」「フィフス・エレメント」などにも出演
1998年サーの称号を授与した。

機関士パーカー:
演じるのはヤフェット・コットー
「007死ぬのは奴らだ」「ミッドナイト・ラン」「バイオインフェルノ」「バトルランナー」「エルム街の悪夢ファイナルナイトメア」などにも出演。

機関士ハリー:
演じるのはハリー・ディーン・スタントン
「戦略大作戦」「ゴットファーザーPART2」「ニューヨーク1997」「クリスティーン」「若き勇者たち」「ワイルド・アット・ハート」、ドラマの「ツイン・ピークス」などにも出演している。

エイリアン:
演じた背の高い役者ボラジ・バデジョはキャスティング部がパブで見つけた、職業がグラフィックデザイナーの男であった。

猫ジョーンズ
本作の撮影のために同種の猫が4匹集まられたそうである。

エイリアンのシリーズ

シリーズは以下作品がある。監督もいまみると錚々たるメンバーである。
個々の作品についてはまたの機会に書いていきたい。

エイリアン(1979)
エイリアン2(1986) 監督:ジェームズ・キャメロン
エイリアン3(1992)監督:デビッド・フィンチャー
エイリアン4(1997)監督:ジャン・ピエール・ジュネ
以下の作品は前日談とされる。
プロメテウス(2012)監督:リドリー・スコット
エイリアンコヴェナント(2017)監督:リドリー・スコット
プロメテウスのチラシがみつからなかったので後日掲載予定

また、プレデターと対決する番外編

エイリアンvsプレデター(2004)
AVP2 エイリアンvsプレデター2(2007)

もある。

 

 

↓シリーズ4作目まで特典を含めて抑えるにはおすすめな本編4枚、特典5枚のDVDーBOX。

↓コヴェナントまで収録したブルーレイ

 

 

最後に

今回改めて劇場公開版を見直してみたが、大枠の構成をみてみると、いまみてみると、SFの形をしたスラッシャー映画の定番の構成だった気がする。

ファイナルガールがリプリーで、殺人鬼がエイリアン、1人ずつ殺されていく仲間たち‥
という感じである。

まだ、当時経歴が浅かったリドリーは、SF版「悪魔のいけにえ」を作りたかったそうだ。
成体と化したエイリアン(ビッグチャップ)があまり姿を見せないのも、船員を殺しているシーンを直接見せないのもあまり見せないことで、脳内補完で怖さを倍増させるのに成功している映画といえよう。

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