『悪魔のいけにえ』など!ホラー映画を代表する巨匠トビー・フーパー

悪魔のいけにえ、ポルター・ガイスト、スペース・バンパアなど、ジョン・カーペンター、ダリオ・アルジェントと並びホラー映画を代表する巨匠トビー・フーパー

『悪魔のいけにえ』でホラー映画デビューし鮮烈な印象を与えた。ホラー映画の巨匠トビー・フーパーの作品について紹介。

トビー・フーパー

1950年代のウィスコンシン州で起こった実在の殺人鬼エド・ゲインをモチーフとした『悪魔のいけにえ』が話題に。

『E.T.』の映画化を断り、スピルバーグとタッグを組んだ『ポルターガイスト』は興行的に成功をおさめた。

ミック・ギャリス監督の『スリープ・ウォーカーズ(1992)』や多くの監督が登場するドキュメンタリー『アメリカンナイトメア(2000)』などに出演している。

マスクの殺人鬼の幼少期~青年期を描く『レザーフェイス/悪魔のいけにえ(2017)』では製作総指揮を行っている。

2017年8月26日で74歳で亡くなった。

主な監督作品

エッグ・シェルズ(1969)

「悪魔のいけにえ」でタッグを組んでいるトム・ヘンケルとの共同脚本作品。
ヒッピーを描いた映画だが、乾いた映像が「悪魔のいけにえ」のベースを感じさせる。

悪魔のいけにえ(1974)

実家へ帰る途中の5人の若者が、マスクをかぶりチェンソーを持った大男レザー・フェースとその一家に襲われる。

電ノコを持った殺人鬼なのでスプラッターなシーン満載かと思いきや、実際に見てみると直接描写が少なく見せ方が上手いと感心した。

狂気の家族ソーヤー一家とサリー(マリリン・バーンズ)の演技とは思えない狂乱の宴のシーンは何度見ても振り切れていて素晴らしい。

テンションの高いレザーフェイスの電ノコダンスでの終わり方も最高だ。

初公開時チラシ

リバイバル公開時チラシ

リマスター公開時チラシ

悪魔の沼(1977)

モーテルに来た客を殺しては沼にいるワニに食わせるという、実際にテキサスで起きた事件をモチーフとしている。

初公開時パンフレット

リマスター公開時チラシ

死霊伝説(1979)

TVMだが、窓際に幽鬼のようになった友人が現れるところやヴァンパイアの姿などかなり怖いシーンが多く演出が上手いと思った。

ファンハウス/惨劇の館(1981)

田舎のカーニバルのファンハウス(お化け屋敷)を舞台に、若者が殺人鬼に襲われる。

リックベイカーが手掛けた怪物も良く出来ている。

ポルターガイスト(1982)

当初はスティーブン・スピルバーグから『E.T.』の監督オファーがあったが、それを断り、スピルバーグは『E.T.』を撮影し、フーパーはスピルバーグ製作のこちらを監督することになった。

ところどころに製作であるスピルバーグ的な要素を感じる作品。

少女キャロル・アンを演じていたヘザー・オルークが12歳で急死、その他の出演者にも不幸があいついだことから”いわくつきの映画シリーズ”とも言われている。

スペースバンパイア(1985)

フーパーの作品の中でベスト3に入る好きな作品。

ライフフォース(命の力)が夜空を飛び交うクライマックスシーンはヘンリー・マンシーニの勇壮な曲の劇伴により、さながらパレードのよう。

美女エイリアン(マチルダ・メイ)のヌードに生気を吸い取られた男子は多いだろう。

初公開時チラシ

悪魔のいけにえ2(1986)

悪魔のいけにえの続編だが、こちらはシリアスな前作とはうって変わって、ブラック・コメディ路線。

本作でチョップ・トップを演じたビル・モーズリィーにサインを頂いたのだが、なかなかのいけメンだった。

スペースインベーダー(1986)

球体のような容姿のエイリアンがビジュアルにあり、あまり食指が動かなかったが、見たらなかなか面白かった宇宙人侵略もの。

『惑星アドベンチャー スペース・モンスター襲来!』のリメイク作品

スポンティニアス・コンバッション/人体自然発火(1990)

『悪魔のいけにえ』『スペース・バンパイア』の次に好きな作品。

科学実験の結果、自ら発火してしまう能力を持ってしまった男の苦悩。

ドレス(1990)

TV向けムービー。
『ツイン・ピークス』のメイチェン・アミック主演。

トビー・フーパーのナイトテラー(1993)

ボディ・バックス(1993)

ジョン・カーペンター、トビー・フーパーのオムニバス監督作品。サム・ライミ、ロジャー・コーマン、ウェス・クレイブンといった名だたるキャストが登場する。

マングラー(1995)

古びたランドリー工場の巨大洗濯用プレス機が襲ってくる!
スティーヴン・キングの短編”人間圧搾機”の映画化

ツールボックス・マーダー (2004)

巨大ペンチ、釘打ち銃、電動ノコギリ、電気ドリル、あやゆる道具で襲って来る殺人鬼。

遺体安置室 /死霊のめざめ (2005)

遺体安置室の死体が蘇る。

マスターズ・オブ・ホラー(2005、2006)

13人の監督の饗宴。「ダンス・オブ・ザ・デッド」「災厄の街」の2作品を監督

悪魔の起源 ジン(2013)

アラブの豪華なマンション。いないはずの赤ん坊の泣き声が聞こえる・・

最後に

悪魔のいけにえ、ポルター・ガイスト、スペース・バンパアなど、ジョン・カーペンター、ダリオ・アルジェントと並びホラー映画を牽引する巨匠トビー・フーパーの作品について紹介した。

悪魔のいけにえのチェンソーの音はいまでも頭の中で聞こえてくる・・・

コメント

  1. ハリー より:

    悪魔のいけにえの強烈さは今でも鮮明に記憶している。中学生の時に仲の良い友達二人で見に行き、家に帰るまで心臓がバクバクだったのを覚えています。何せ昔はテレビスポットCMでいきなり放映されるので、逃げ場がなかった!

    • くろけっと くろけっと より:

      「悪魔のいけにえ」劇場で鑑賞されたのですね!!わたしは最近、新文芸坐で劇場鑑賞することが出来ました。いまみても衰えを感じない凄い映画です!

      あとから見て気づいたのですが、直接的なゴア描写があまりないんですよね。

      TVのCM(サスペリアやゾンビ)や映画放送(悪魔の追跡、デビルズゾーン)にはわたしも逃げ場なくやられました。

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