12月16日はSF作家、アーサー・C・クラークとフィリップ・K・ディックの誕生日
SF作家の巨匠二人が同じ誕生日というのは驚きである。
詳細はそれぞれの作家についてググってもらうとして、映画化された作品について初心者向けに簡単に紹介する。
アーサー・C・クラーク
1917年12月16日生まれのイギリスの作家。
代表作は『幼年期の終り(1953)』『宇宙のランデヴー(1973)』など。
映画化作品としては『2001年宇宙の旅』と『2010年』がある。
『宇宙のランデヴー』の映画化が企画されたが予算の関係などで中止となっている。
1998年にエリザベス女王よりナイトの称号を得ている。
2008年3月19日に90歳の長命で亡くなっている。
2001年宇宙の旅
あらすじ:人類の祖先である類人猿に道具を使うことを教えた黒い石板”モノリス”。その人類誕生が時は経ち2001年。再び”モノリス”に遭遇した人類は調査のためボーマン船長をリーダとするディスカバリー号を木星に派遣するのだった。
映画化にあたってアーサー・C・クラークは詳細な説明を提示したが、監督スタンリー・キューブリックは受けつけず、あえて詳細まで描かず難解な作品として仕上げた。
1968年に作られたとは思えない特殊撮影を行っており、いまスクリーンで見てもその凄さを実感出来る。
映画は70mmシネラマで作成され、テアトル東京などでシネラマで上映された。
また別の機会に『2001年宇宙の旅』については掘り下げていきたい。
2010年(1984)
過去記事に鑑賞レビューを掲載
あらすじ:2001年木星探索に出たディスカバリー号で発生した謎の事故を原因を解明すべく、9年後の2010年にソ連の宇宙船レオーノフ号に乗り込んだフロイド博士。
木星軌道を浮遊するディスカバリー号と接触し再びHAL9000が目覚める・・・
また、再び謎の直方体モノリスと接触を試みることになる。
また、『2001年宇宙の旅(1968)』はシリーズ化されており、『2010年宇宙の旅(1982:映画は1984)』『2061年宇宙の旅(1987)』『3001年終局への旅(1997)』がある
。
フィリップ・K・ディック
1928年12月16日生まれ。
『ブレード・ランナー』の原作本である『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』が有名。
他にも『トータル・リコール』、『スキャナー・ダークリー』、『マイノリティ・リポート』が映画化されている。
また代表作の一つ『ユービック』も映画化されるという話があったが頓挫している。
アーサー・C・クラークとは対照的に1982年3月2日に53歳の若さで急逝している。
ブレードランナー(1982)
映画についてはまた別記事で書く予定。
監督リドリー・スコット、主演はハリソン・フォード、敵のレプリカント(人造人間)のリーダー役はルトガー・ハウアー。
ディレクターズカットや、ファイナルカットなど複数のバージョンが作られカルトファンが多い。
原作は前述の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』。映画を見てから原作を読んだ。印象の違いに驚いたことがある。
トータルリコール(1990)(2012)
原作は1966年に書かれた『追憶売ります』。1990年にポール・バーホーベン、2012年にレイ・ワイズマンの手によって映画化されている。
1990年は主演アーノルド・シュワルツェネッガー。レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン共演
2012年版は主演コリン・ファレル。ケイト・ベッキンセール、ジェシカ・ビール共演
シュワちゃんの1990年版はもちろん好きだが、2012年版もCG技術による未来世界感の出来がよく、私は好きな作品である。
スキャナー・ダークリー(2006)
原作は『暗闇のスキャナー』
実写をトレースしてアニメ化した異色作品
新しく開発された麻薬の潜入を行う捜査官(キアヌ・リーブス)が自ら麻薬に染まっていく世界を描く
監督はリチャード・リンクレイター、製作総指揮にスティーヴン・ソダーバーグ、ジョージ・クルーニーが関わっている。
元になった実写にキアヌ・リーブス、ロバート・ダウニー・Jr、ウディ・ハレルソン、ウィノナ・ライダーが出演している。
マイノリティ・リポート(2002)
原作は短編小説『少数報告』
トム・クルーズ主演。コリン・ファレル共演でスティーブン・スピルバーグが映画化している。
最後に
原作はそれぞれ数冊しか読んでいないので大したことは書けないが映画を通して、二人のSF作家の凄さを垣間見ている気がする。時間があったら原作の方も読み進めていきたい。
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