80年代のスラッシャー映画「ローズマリー」について

ツイッターのスペースで先日12月7日「80年代のスラッシャー映画」をテーマの雑談をやってみた。

過去ブログ「80年代のスラッシャー映画について【入門編】」参照

わりと好評だったので、今回は、その80年代のスラッシャー映画の中の1本、「ローズマリー(1981)」を取り上げて仲間のフォロワーさんたちと雑談することにした。

自分のサブテキストとして、かんたんにまとめてみた。
本記事を読むことでスラッシャー映画ローズマリーの見どころ?!を確認して頂けると嬉しい。

映画「ローズマリー(1985)」

↓当時のフライヤー

原題:THE PROWLER:辞書でひくと「うろつく人」「浮浪者」といった意味
監督:ジェセフ・ジトー
出演:ヴィッキー・ドーソン、クリストファー・ガウトマン 他

あらすじ

ローズマリーという女性が第二次大戦に戦争へ行っている恋人へ手紙を書く。

「あなたを待つのは疲れた、新しい恋人と幸せになるわ」といった文面であった。

しばらく経った1945年の6月28日。
カルフォルニアのある大学の卒業プロムパーティで、ローズマリーと恋人のロイが、二人でピッチフォークで串刺しになり殺されるという事件が発生する。
現場には一輪のバラが置いてあった。

それから35年後の1980年6月28日の同大学。
事件以来長らくプロムパーティは行われていなかったが、ようやっと開催されることとなった。

女子大生パム(ヴィッキー・ドーソン)は、ルームメイトのシェリー(リサ・ダンシャース)や、友人のリサ(シンディ・ワイントローブ)や彼女のボーイフレンドたちと、プロムパーティの準備にいそしんでいた。

また、パムは恋人の保安官補マーク(クリストファー・ガウトマン)ともプロムパーティで会えるのをを楽しみにしていた。

しかし、近隣で発生した殺人事件の犯人がこちらの地区に逃走していることを知ったパムとマークは一抹の不安を抱える。

また、近隣には殺されたローズマリーの父親で車いすに乗った老人チャザム少佐(ローレンス・ティアニー)が住んでいてあまりいい評判は聞かなかった。

そんな矢先、フレイザー保安官(ファーリー・グレンジャー)が休暇で出かけてしまう。

そして、再びこの街で惨劇が起こり、死体にはバラが添えられていた・・・

見どころ ※私見です。

・殺人鬼の衣装が軍服にヘルメット、武器が銃剣にショットガンと恰好いい。
※個人的には「血のバレンタイン」の炭鉱ガスマスクの殺人鬼に匹敵
※プロムに向けてパムの友人がめかし込むシーンと、殺人鬼がシュワちゃんのコマンドーのように軍装を整えるシーンが対比されて描かれる。
・トム・サヴィーニの冴えわたる特殊メイクの殺人シーン
プールで首を斬られた女性の切り口から血だけなく、気泡もごぼごぼとあがっていく。
頭頂を銃剣で刺された男が白目をむくシーン
ショットガンで吹き飛ぶ頭
※「ゾンビ」「マニアック」でもやっている。
・パムとマークのコンビが感じの良い美男・美女のカップル。
パムがマークの警察の上着を着るのが萌える場面
・回収されない伏線の数々
これは作品としての欠点としれ挙げられそうだが、こういった伏線の先を想像し、肩透かしにあうという当時のスラッシャー映画の愉しみとして前向きにカウントした。

スタッフについて

監督:ジェセフ・ジトー

学生時代は、経済学専攻、心理学の修士を取得。
ポスプロなどの編集がうまく、ひどい作品をうまく編集し評価を受けていた。最初はドキュメンタリーの編集の作業から長編映画の編集に転向。
ニューヨークのサンダース劇場という古い映画館を所有していた。
また、USC、オハイオ大学ボウリンググリーン校、UCLAなど、全国の大学で講師を務めている。

主な作品:チャック・ノリスのアクション映画など主にアクション映画が多い。
特筆すべきは、ローズマリーの三年後、再び特殊メイクはトム・サヴィーニと組んで凄まじいスプラッターシーンを生み出している。
・実録・テロの生贄/誘拐!令嬢パトリシア(1975)
・13日の金曜日完結編(1984)
・地獄のヒーロー(1984)チャック・ノリス
・地獄のコマンド(1985)
・レッドスコルピオン(1988)
・デルタフォースワン(2000)
・パワープレイ(2000)
など
ヒロイン、パム役ヴィッキー・ドーソン
スラッシャー映画では概ね、ファイナルガールである女性が登場する。本作ではヴィッキー・ドーソンが演じている。
10歳から子役で150本近くのCMやテレビに出演している。

保安官補マーク役のクリストファー・ガウトマン

チャーリーズ・エンジェルスのTVシリーズなど主にTV畑で活躍していた。

トレイラー(海外)

右下がローズマリーのパンフレット

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最後に

2021年12月29日にツイッターのスペースで取り上げることにしたので、自分のサブテキスト代わりにこのブログにまとめてみた。

ぐぐってみても、「愛しのローズマリー」や「ローズマリーの赤ちゃん」などがヒットし、なかなか検索にもひっかからない映画だが、スラッシャー映画の代表作のひとつとして挙げられている。

2021年12月29日現在、サブスクの配信や、ネットレンタルなどを探してみたが見つからず、いまのところ、ホラマニのDVDとかでしか見れない作品なのが残念である。

一応、日本国内でヒットしたので「戦慄殺人ローズマリー2(1987)」として関係のない映画で続編が作られている。

↓画像左下
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