マリオ・バーヴァ監督の『ラビッドドッグス』

マリオ・バーヴァ監督の『ラビッド・ドックス(1974)』を鑑賞

購入のポイント

・マリオ・バーヴァ監督の国内販売作品を取集して国内版がないため輸入盤を買おうか迷っていた。
マリオ・バーヴァ監督の作品の中で国内で初ソフト化

あらすじ

製薬会社の給料の輸送車から金を強奪した4人組の強盗団、仲間を1人殺されるも女性1人を人質に取り、警官隊の包囲網を車で突破する。

そして、車の乗換のため、強奪した車には病気で搬送中の子供と父親がのっていた。

強盗団3人と女性と病気の少年を抱えた父親の6人の恐怖の旅が始まる。

映画について

マリオ・バーヴァ監督は、極彩色の証明など斬新な撮影手法を使うイタリアのホラー映画監督
ダリオ・アルジェント監督作品や『13日の金曜日』『エイリアン』にも影響を与えたと言われている。

また、国内では大林信彦も馬場毬男(ばばまりお)という名前を使用していたこともあるくらい好きだった本国イタリアのみならず多くの国でリスペクトされている監督である。

さて、本作はマリオ・バーヴァにしては珍しくホラー映画ではないクライム・サスペンス。

車の中に3人の殺人も厭わない強盗に対して、病気で眠ったままの少年を病院へ運ぶ途中の父親と女性の立場的に圧倒的な弱者3人が車という密室からいかに逃げようと画策する様がスリリングに描かれる。

圧倒的な暴力にさらされた弱者に反撃を試みる映画は他にも『白昼の暴行魔』『真夜中の狂気』などがあげられるが、それらに近いテイストを感じた。

なお、ここではネタバレなるので書かないが、ラストにあっと驚くどんでん返しがあり、1回目見終わった後に2回目は別の視点から見て楽しめるという『テネット/TENET』的な楽しみ方も出来る映画である。

尺も1時間半くらいなのでテレビドラマ的にさくっと鑑賞できる。

最後に

本当はマリオ・バーヴァ作品は好きなので、ブルーレイの豪華セットで購入したかったが小遣いの都合上予算的に厳しかったので単品で購入。

以下ポイントをまとめると

・マリオ・バーヴァ監督の国内初メディア化作品なのでコレクターなら集めたい。
・テレビムービー的な作品で大作ではないが密室シチュエーションスリラーとして楽しめる。
・尺が短いので、さらっと見れる。
・最後までみてから2度目が楽しめる。

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