「邦画で一番怖い作品を撮る監督はだれ?」わたしは黒沢清監督だと答える

監視カメラの映像を流しているときに、たまたま、恐ろしい映像を見てしまったような感覚の映画に何回も遭遇した。

本記事を読むことで、黒沢清の監督作品をざっくりと知ることが出来る。
また、おすすめの作品を紹介している。

 

「邦画で一番怖い作品を撮る監督はだれ?」

と聞かれたら、まっさきに黒沢清監督だと答える。

好きなホラー邦画の監督は沢山いる。個々の作品については抜きんでて怖い作品も多い。
その監督の作品を総合して、わたしの中で一番怖いと感じた作品が多いのは黒沢監督作品だった。

 

 

怖くて面白かった黒沢監督作品3選

『CURE(1997)』

奇妙な連続殺人事件が発生する。
被害者はいずれも、胸元を”X”の形に切り裂かれていた。
刑事の高部(役所広司)が捜査にあたるが・・・

黒沢監督作品にはまるきっかけとなった作品。

出演は役所広司、うじきつよし、中川安奈、萩原聖人 他

『降霊(1999)』

関西でテレビ放送された作品。

テレビ効果音の技術者(役所広司)とその妻(吹雪ジュン)。
妻は霊能力を持っており、自分に霊を降ろすことが出来た。
名を売りたい妻は、あることを夫に相談する・・・

ちょっとした”よこしまな”考えが夫婦を陥れる。

幽霊の描き方がなかなか良かった。

怪奇小説「雨の午後の降霊術」を原作に映像化した作品。
出演者は役所広司、吹雪ジュン 他

『回路(2000)』

みんな、いなくなった。
恋人も、友達も。全ては、そのサイトから始まった・・・(チラシのキャッチコピーより)

「インターネットの向こうにつながっている先は恐ろしい世界なのだろうか?」

「幽霊に会いたいですか」という都市伝説のようなサイトにアクセスした次々と友人や恋人たちが、黒いシミのようになって消えてしまう孤独感と恐怖を見ていて感じた。

今回、紹介している3作品の中でも一番怖いと感じた作品。

世界的に闇が広がっていくという展開は、黒沢清監督版のゾンビ映画なのではないかと、ふと思った。

出演は加藤晴彦、麻生久美子、小雪、武田真治、吹雪ジュン、役所広司、哀川翔 他

海外では『パルス(2006)』というタイトルでリメイクされており、なんと!3作目まで作られている。

 

黒沢清監督

1955年7月19日生まれ

『スパイの妻』で第77回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞

主な作品(ドラマ、映画など混在)

神田川淫乱戦争(1983)
ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985)
スウィートホーム(1989)
地獄の警備員(1992)
DOOR III(1996)
CURE(1997)
復讐 運命の訪問者(1997)
復讐 消えない傷痕(1997)
蛇の道(1998)
蜘蛛の瞳(1998)
大いなる幻影(1999)
降霊(1999)
ニンゲン合格(1999)
カリスマ(1999)
回路(2000)
アカルイミライ(2003)
ドッペルゲンガー(2003)
LOFT ロフト(2006)
叫(2007)
トウキョウソナタ(2008)
リアル〜完全なる首長竜の日〜(2013)
Seventh Code(2014)
岸辺の旅(2015)
クリーピー 偽りの隣人(2016)
ダゲレオタイプの女(2016)
散歩する侵略者(2017)
旅のおわり世界のはじまり(2019)
スパイの妻(2020)
など

いまだ、ディスク化されていない「スウィート・ホーム」のVHS

最後に

「邦画で一番怖い作品を撮る監督はだれ?」

と聞かれたら、まっさきに黒沢清監督だと答える。

好きなホラー邦画の監督は沢山いる。個々の作品については抜きんでて怖い作品も多い。
その監督の作品を総合して、わたしの中で一番怖いと感じた作品が多いのは黒沢監督作品だった。

定点カメラで撮られている映像は、そこには見ている観客の感情が入り込む隙間もなく、そこで衝撃的な事件が起きるのは監視カメラの映像を見ているようである。

さながら、ドキュメンタリー映画などで衝撃的な映像を見ている感じである。

それがひたすら怖かった。

最近、再び黒沢清ブームが来ており、『蛇の道』を入手した。
また、『地獄の警備員』も29年ぶりにデジタル・リマスター化され、上映されるのも楽しみである。

近年の作品は『クリーピー』、『タゲレオ・タイプの女』は見たが、他があまり見れていない。

『スパイの妻』は見たいと思っている。

 

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