カークラッシュにしか性的興奮を感じない人たちを描いた衝撃作劇場公開に先駆けて再見。この映画はえちぃなシーンが全編を通してあるため、苦手なひとはおすすめ出来ない。
クラッシュについて
1996年製作のカナダ映画。第49回カンヌ国際映画祭の審査員特別賞受賞作。ハワード・ショワの音楽と硬質な青のイメージのオープニング。
本作を全編彩るのは硬質な機械のイメージ。カナダの寒そうな景観も本作に冷たいイメージを与えている。
セクシーな黒衣の美女が格納機の飛行機にて、男といちゃこらしている。このシーンを演じるキャサリン(デボラ・カーラ・アンガー)に当時に私は撃沈されてしまった。
だが、いちゃこらしている相手は夫とはない。夫であるジェームズ(ジェームズ・スぺイダー)は別の相手と勤しんでいる。彼らは夫婦容認で色々と性の刺激を試しているのである。彼らは普通のいちゃこらでは満足出来ないのである。
あるとき、ジェームズは交通事故に巻き込まれる。相手の男は死亡し、男の妻であるヘレン(ホリー・ハンター)は夫の死よりも事故による恍惚感に苛まれている。
同好の士を見つけたジェームズとヘレンは”カークラッシュの会”主催のヴォーンに出会い、さらに深みにはまっていく・・・。
クローネンバーグ中期作品してはモンスターやクリーチャーが登場しない作品。しかし、クローネンバーグ作品の背景に描かれる性への衝動や人体の破壊や機械に対するフェティッシュな変態趣向は変わらない。
主演はジェイムズ・スペイダー。
原作はイギリスのSF作家J・G・バラードの小説。
ハワード・ショアの硬質の音楽とカナダの曇った景観が冷ややかで、独特の世界観を作り上げている。
本作の女優陣
本作に登場する女性俳優たちがみな好みのタイプである。
冒頭の黒衣の美女。主人公の妻キャサリンを演じるのは、デボラ・カーラ・アンガー。特に本作の彼女が好きで一押しのカナダの女優である。
主人公が交通事故でクラッシュしたときに、亡くなった男の妻を演じているのがホリー・ハンターである。
主人公と同じく事故衝動で興奮する”カークラッシュの会”主催のヴォーンの連れを演じるのはロザンナ・アークエット
当時の宣材やサントラCDなど
日本語吹き替え
ジェームズ・スペイダーは池田秀一、デボラ・カーラ・アンガーは高島雅羅、ホリー・ハンターは土井美加があてている。
最後に
『クラッシュ』の4K無修正版が劇場公開される。
シネマート新宿ほか1月29日より全国にて公開される。
えちぃなシーンが満載なので家族とみんなで見るのはご注意を!
シネマート新宿にはディスプレイがしてあった。
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