追悼ショーン・コネリー『アンタッチャブル(1987)』を見た!

追悼ショーン・コネリー『アンタッチャブル(1987)』を見た!

ユニオン駅の階段の撃ち合いシーンは必見!アカデミー助演男優賞を獲得したショーン・コネリーのシーンは泣ける!

見どころ

・捜査チームのメンバーがそれぞれ個性的で魅力がある。
・アカデミー助演男優賞を受賞したショーン・コネリーのシーンが泣ける
・シカゴ、ユニオン駅の大階段での銃撃シーンは鳥肌もののスリリングさ
・渋い音楽担当はエンニオ・モリコーネ

 

あらすじ

禁酒法施行中の1930年代のアメリカのシカゴの街アル・カポネ率いるギャング団が密輸と密造のビジネスで街を牛耳っていた。
アル・カポネは表向きは合法的なビジネスをしており、なかなか尻尾を出さなかった。
そこで、エリオット・ネスをリーダーとするアメリカ合衆国財務省の特別捜査チームが結成される。

そもそも禁酒法って?

アメリカで1920年から1933年にかけて施行された飲用アルコールの製造、販売、輸出禁止の法律。工業用アルコールは認められた。
19世紀からの禁酒ムードの盛り上がりにより制定された。結局のところ、近隣諸国では製造出来るので海外への遠征、もぐりの飲み屋などが横行し、ギャングの密売による資金源の調達につながった。

映画について

ブライアン・デ・パルマ監督の代表作。一級のサスペンス映画。

本作でショーン・コネリーは第60回のアカデミー助演男優賞や第45回のゴールデングローブ助演男優賞を受賞している。

まず、バイオレンスな展開に驚かされる。カポネギャング団の言うことを聞かない店の爆破シーンで子供すら巻き込む冷酷な手口を見せつけられる。
個人的には『要塞警察』のアイスクリーム販売車での少女の惨劇を思い出した。

ギャングに誰もさからえず、警察すらも買収されている中で、アメリカ合衆国財務省で特別捜査チームが編成される。
捜査チームのメンバーがみな個性的で魅力的である。

チームは以下の通り。

・捜査チームを率いるリーダーはエリオット・ネス(ケビン・コスナー)
・エリオットの相談役の熟練の元警官ジム・マローン(ショーン・コネリー)
・若手だが抜群の射撃の名手ジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)
・帳簿から不正を見破る天才オスカー・ウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)

特に助演男優賞を受賞したショーン・コネリーの演技に泣き、アンディ・ガルシアの恰好よさに惚れた。

また、アル・カポネの役作りのために体形すらも大きく変化させたロバート・デニーロの悪役っぷりも必見である。

監督ブライアン・デ・パルマの凝ったカメラワークも多用されており、アル・カポネが髭剃り、爪の手入れ、靴磨きなどを同時に受けながら記者の取材を受ける上からの俯瞰した映像も凝っている。

そして、一番のクライマックスシーンのシカゴ、ユニオン駅の大階段での銃撃シーンはスローモーションも多用されており、鳥肌物のスリリングな映像となっている。
このシーンだけでもこの映画を見る価値があると言っていいぐらい素晴らしい!

原作はアメリカ合衆国財務省の酒類取締局の捜査官エリオット・ネスが書いた自伝『アンタッチャブル』。

監督はブライアン・デ・パルマ。『キャリー』『愛のメモリー』『ファントム・オブ・パラダイス』『殺しのドレス』などの佳作を多数撮っている。

オープニングのテーマ曲『The Strength Of The Righteous』が超絶かっこう良い!なんとエンニオ・モリコーネの曲。映画に緊張感を与える名曲で思わずサントラCDを発注してしまった。

 

最後に

久々に再見したが、ユニオン駅の階段のシーンだけでもこの映画を見る価値があると言っていいぐらい良かった!アカデミー助演男優賞を獲得したショーン・コネリーのシーンは泣ける!
未見ならぜひ一度この映画を見て欲しい。

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