特殊メイクアップアーティスト、リックベイカー
本記事を読むことで、彼の関わった多数の作品とおすすめ5作品を知ることが出来る。
リック・ベイカーとは
1950年生まれ。アメリカの特殊メイクアップアーティスト、1982年『狼男アメリカン』で特殊メイクアップ賞を受賞。
その後、『ゴッドファーザー』『エクソシスト』などの特殊メイク界の大御所ディック・スミスに師事し『エクソシスト』などにも参加。
同じく『ハウリング』『遊星からの物体X』などの特殊メイク有名なロブ・ボッディンは弟子にあたる。
狼男や猿人、ゴリラなどの特殊メイクを得意とする。
さらに、『Mr.オセロマン/2つの顔を持つ男』でゴリラの役、『猿の惑星(ティムバートンのリメイク)』では老人の猿の役といったように自らも猿やゴリラを演じている。
『キングコング』ではコングのスーツアクター(ノンクレジット)だったことを昔聞いて驚きだった。
しかも、なかなか格好いいルックス。歳を重ねるごとに渋さを増している気がする。
主な特殊メイク作品(特殊効果・特殊撮影も含む)
1970年代
シュロック(1971)
吸盤男オクトマン(1971)
Mr.オセロマン/2つの顔を持つ男 (1972)
悪魔の赤ちゃん(1974)
スクワーム(1976)
キングコング(1976):スーツアクター
ゼブラ軍団(1976)
巨大生物の島(1976):特殊効果
溶解人間(1977)
スター・ウォーズ(1977):メイク第二ユニット
フューリー(1978)
悪魔の赤ちゃん2 (1978)
1980年代
秘宮のタニア(1980)
ハウリング(1980):特殊メイクコンサルタント
アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1981)
狼男アメリカン(1981)
縮みゆく女(1981)
ファンハウス/惨劇の館(1981)
ヴィデオドローム(1982)
グレイストーク(1984)
スターマン(1984)
ラットボーイ(1986)
悪魔の赤ちゃん3(1986)
ハリーとヘンダスン一家(1987)
キャプテンEO(1987)
星の王子 ニューヨークへ行く(1988)
愛は霧のかなたに(1988)
ムーンウォーカー(1989)
1990年代
グレムリン2 新・種・誕・生(1990)
ロケッティア(1991)
マチネー/土曜の午後はキッスで始まる(1993)
ウルフ(1994)
エド・ウッド(1994)
バットマン・フォーエバー(1995)
さまよう魂たち(1996)
エスケープ・フロム・L.A.(1996)
メン・イン・ブラック(1997)
マイティ・ジョー(1998)
ワイルド・ワイルド・ウエスト(1999)
2000年代
グリンチ(2000)
PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001)
メン・イン・ブラック2(2002)
ザ・リング(2002)
ホーンテッド・マンション(2003)
ヘルボーイ(2004):メイクアップコンサルタント
ウェス・クレイヴン カースド(2005)
ザ・リング2(2005)
もしも昨日が選べたら(2006)
X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006)
魔法にかけられて(2007)
2010年代
ウルフマン(2010)
トロン・レガシー(2010)
メン・イン・ブラック3(2012)
マレフィセント(2014):特殊メイクデザイン
リック・ベイカーの特殊メイク映画5選
子供時代にトラウマだった以下を選択。並びは年代順。
スクワーム(1976)
大量のゴカイが人を襲うパニック映画。
頬の皮膚を喰いやぶり、肉に食い込むシーンは恐ろしかった。
溶解人間(1977)
宇宙から帰還した男がだんだんと溶け崩れていくリック・ベイカーの特殊メイクがとにかく見どころの作品。
フューリー(1978)
超能力者同士がサイキックバトルを繰り広げるシーンがなかなかスリリング。
師であるディック・スミスが特殊メイクを手掛けた『スキャナーズ』に似ており、下記に書いた『狼男アメリカン』と同様、子弟が競い合っているようで面白い。
狼男アメリカン(1981)
本作の仕事を受けたことにより、弟子のロブ・ボッティンに『ハウリング』を任せた。
狼男のみならず、狼男となった主人公の友人の生ける死体となり、その特殊メイクが素晴らしい。
ヴィデオドローム(1982)
内臓をブラウン管から吐き出すテレビや銃と融合する腕など、これもリック・ベイカーの素晴らしい仕事を堪能できる。
最後に
リック・ベイカーの名前を最初に知ったのはマイケル・ジャクソンの『スリラー(1983)』のプロモーション・ビデオだったと思う。
映画『ゾンビ』にはまっていた頃なので、マイケル・ジャクソンが演じる狼男にも目を惹かれたが、ゾンビのメイクの素晴らしさに、このプロモーション・ビデオを何度も見返した。
興味があれば、これを機にリック・ベイカーの特殊メイク作品を堪能して欲しい。
コメント