『サンゲリア』『ビヨンド』などの腐敗した屍のメイクや『ハイテンション』の特殊メイクアップ・アーティスト!ジャネット・デ・ロッシ

「サンゲリア」「地獄の門」「ビヨンド」などルチオ・フルチの作品などで有名な特殊メイクアップ・アーティストのジャネット・デ・ロッシが2021/4/11になくなった。
急遽ではあるが、彼の特殊メイクなどの作品をまとめてみた。

本記事を読むことでジャネット・デ・ロッシの特殊メイクの作品をざっくりと知ることが出来る。

いやは無くなってしまった吉祥寺バウスシアターでのグラインドバウスのチラシ

ジャネット・デ・ロッシ

1942年8月8日イタリアのローマ生まれの特殊メイクアップアーティスト、脚本家、監督。

1960年代からイタリア映画のメイクアップ・アーティストとして、働いていた。

彼の名を有名にしたのはルチオ・フルチ監督の作品で「サンゲリア」「墓地裏の家」「ビヨンド」である。

その後、彼の評判を聞きつけたイタリアの映画プロデューサー、ディノ・デ・ラウレンティスが製作していた「デューン/砂の惑星」と「キング・オブ・デストロイヤー/コナンパート2」で彼を雇うことになる。

また、特殊効果を担当した「ランボー3/怒りのアフガン」を気にいったスタローンは「デイライト」でも任せることとなる。

2005年にアジャ監督「ハイテンション」で強烈な特殊メイクアップを披露する。

2021年4月11日に79歳で亡くなった。

ルチオ・フルチ映画祭のチラシ。メインアートは「ビヨンド」

主な関連作品

怒りの荒野(1967)メイクアップ
ウエスタン(1968)メイクアップ
バラキ(1972)メイクアップ
悪魔の墓場(1974)特殊メイク
フェリーニのカサノバ(1976)メイクアップ
1900年(1976)メイクアップ
サンゲリア(1979)特殊メイク
ゾンビ3(1980)特殊メイク
墓地裏の家(1981)特殊メイク
ビヨンド(1981)特殊メイク
殺人魚フライングキラー(1982)特殊撮影
デューン/砂の惑星(1984)メイクアップ
キング・オブ・デストロイヤー/コナンパート2(1984)メイクアップ
ランボー3/怒りのアフガン(1988)特殊効果
ドラゴンハート(1996)メイクアドバイザー
デイライト(1996)メイクアドバイザー
仮面の男(1998)メイクアップ
キラー・クロコダイル 怒りの逆襲(2006)監督/脚本
ハイテンション(2006)特殊メイク
セブン・シスターズ(2017)メイク
など他多数

最後に

彼の名を有名にしたのはルチオ・フルチ監督の作品で「サンゲリア」「墓地裏の家」「ビヨンド」である。

これらの作品に登場する生ける屍はどれも腐敗して、かさつきながらも中身はぐちょぐちょで生々しいという気色悪さ満点の出来である。

また、フルチ映画の数年前の「悪魔の墓場」でも、死体の解剖跡が生々しい生ける屍がインパクトあった。

R.I.P. ジャネット・デ・ロッシ

彼の作品を見ることで哀悼の意を示したい。

 

余談だが、フルチ監督の「地獄の門」の特殊メイクもジャネット・デ・ロッシ(Giannetto de Rossi)かと思っていたが、ジノ・デロッシ(Gino De Rossi)だった。ややこしい。

 

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