永遠のアクションスター、スティーブ・マックイーンと『大脱走』他出演作品

3/24が誕生日。ライトブラウンの髪の毛と明るい青い目が特徴。

主に1960年代~1970年代にかけてに活躍したクールな俳優スティーブ・マックイーンと代表作に一つである『大脱走』について紹介する。

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大脱走(1963)

おもわず口ずさみたくなるエルマー・バーンスタインの大脱走マーチから映画は始まる。

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツが誇る監視が厳しく脱走不可能な第三捕虜収容所に連合国の空軍の将校たちが大量に送りこまれる。

彼らは脱走歴の多い札付きの連中で、心を折るために難攻不落の第三収容所にまとめられたのだ。

フライトジャケットに紺のTシャツ、チノパンのラフな格好のヒルツ(スティーブ・マックイーン)は鉄条網の周辺を見て回る。アメリカ空軍のパイロットの大尉である。脱走歴18回のベテランだ。

彼は鉄条網の際にボールを転がし、監視塔の死角でないか探りを入れるが、すぐに見つかり独房に20日入れられてしまう。

他の将校たちも脱走する気満々だ。初日からトラックの荷台に乗り込んで5人が脱走を図ろうとするが、あえなく見つかる。初日ということで、監視網が絶対破られないという自信なのか、割と寛容に不問となる。

数日後、ゲシュタポの車が捕虜収容所にとまり、空軍中隊長のバートレットを所長に引き渡す。尋問でも彼は口を割らなかったが、彼こそが脱走計画に精通した”ビッグX”と呼ばれた陰で有名な人物であった。

これで役者は揃った。バートレット(ビッグX)指揮のもと、ヘンドレイ(調達係)、ベリンスキー(トンネル掘りの達人)、セジウィック(製造係)、ピット(監視役)、ブリイス(偽造係)の分担で大脱走計画が進められる。

さらに個別に脱走を企て、何度も捕まっては独房に入れられているヒルツも合流し、なんと250人を想定とした脱走計画が開始される。

果たして、脱走の行方はどうなるのであろうか・・・・

強烈な監視の中で、着々と進む脱走準備がなかなかスリリング。

トンネルをほった土の処分のため、ズボンに土を入れた袋を仕込み、野外作業の際に土をならして捨てるなどのアイデアが面白い。

トンネルを掘るシーンは狭い中を天井が崩落するなど、閉所恐怖症気味のわたしには見ていてきつかった。

俳優陣は、スティーブ・マックイーンを始め、ビッグXにリチャード・アッテンボロー、調達係にジェームズ・ガーナー、トンネル掘りの達人にチャールズ・ブロンソン、製造係にジェームズ・コバーン、監視係にデビッド・マッカラム、偽造係はドナルド・プレザンスと超豪華である。

監督は『OK牧場の決闘』、『荒野の七人』、『墓石と決闘』といった西部劇の大御所監督ジョン・スタージェス

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稀少な正方形リバイバル公開チラシ。初版は超高額

スティーブ・マックイーン

1930年3月24日インディアナ州にてスタントパイロットの息子として生まれる。

17歳で海兵隊に入隊し戦車の整備士と運転士を担当した。

ブルース・リーとは親友で、ブルース・リーの葬式で棺の付添人だった。

チャド・マックイーンとテリー・マックイーンの父親。彼の息子はチャック・ノリスに空手、ブルース・リーにジークンドーの訓練を受けた。

『明日に向かって撃て!』でポール・ニューマンと共演する予定だった。

『ランボー』の原作『一人ぼっちの軍隊』でジョン・ランボーを演じることに興味を持っていた。

『遠すぎた橋(1977)』や『地獄の黙示録(1979)』に出演のオファーがあったが断っている。

またウィリアム・フリードキンの『恐怖の報酬(1977)』の最初の出演オファーがあったがスティーブ・マックイーンの当時の妻のアリ・マックグローの共演を望んでいたが監督に断られて、オファーを断ることになった。

彼がこれまでに演じたすべてのキャラクターの中で、ブリット(1968)のフランク・ブリットがお気に入りの役だった。

主に吹替作品は宮部昭夫と内海 賢二があてている。

映画『大脱走』のオートバイの有刺鉄線超えのシーンが有名だが、親友のバド・イーキーンスによって行われた。

1980年11月7日に50歳の若さでガンでこの世を去った。

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主な出演作品

傷だらけの栄光(1956)
ニューヨークの顔役(1958)
マックイーンの絶対の危機(1958)
拳銃無宿(1958-1961) TVシリーズ
荒野の七人(1960)
突撃隊(1962)
戦う翼(1962)
大脱走(1963)
雨の中の兵隊(1963)
シンシナティ・キッド(1965)
ネバダ・スミス(1966)
砲艦サンパブロ(1966)
華麗なる賭け(1968)
ブリット(1968)
華麗なる週末(1969)
栄光のル・マン(1971)
栄光のライダー(1971)
ジュニア・ボナー/華麗なる挑戦(1972)
ゲッタウェイ(1972)
パピヨン(1973)
タワーリング・インフェルノ(1974)
民衆の敵(1978)
トム・ホーン(1980)
ハンター(1980)
など

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稀少なイラストチラシ

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最後に

3/24が誕生日。ライトブラウンの髪の毛と明るい青い目が特徴。主に1960年代~1970年代にかけてに活躍したクールな俳優スティーブ・マックイーンと代表作に一つである『大脱走』について紹介した。

しかし、スティーブ・マックイーンのおススメ映画は山ほどある。
わたしが推薦するのは、七人の雇われガンマンが村を救うために立ち上がる『荒野の七人』、マックイーン演じる刑事ブリットがフォードマスタングGT390を駆る『ブリット』、バイオレンス監督サム・ペキンパーの作品にしてはハッピーな雰囲気で終わる『ゲッタウェイ』、ひたすら脱走だけに命をかける男『パピヨン』、遺作となった賞金稼ぎの映画『ハンター』など、枚挙にいとまがない。

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彼は生涯モーターレースを愛し「レースは人生」だと語った。
50歳の早すぎる死であったが、みなの心の中のアクションスターとしていまも生き続けている。

シェリル・クロウは彼へのオマージュとして「スティーブ・マックイーン」というタイトルの曲を作りった。アルバム「C’monC’mon」(2002)に収録されている。

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