本日はツイッターのフォロワーさんと、エアガンのシューティングレンジへ行って来て久々にエアガンを撃ちまくって楽しかったのだが、ブログにまとめるのに時間がかかりそうだったので、こちらを紹介。なんだかんだで買い続けているSF・ホラー好きにはたまらない菊地秀行先生の「魔界都市ブルース」シリーズと並ぶ代表作の紹介。
吸血鬼ハンターDとは
作家の菊地秀行氏が1983年から(なんと37年)も書き続けている吸血鬼ハンター「D」が活躍するホラー・SF伝奇アクション小説。
表紙や挿絵はゲームのファイナル・ファンタジー・シリーズのイメージ画でも有名な天野喜孝氏が続けている。
美貌の半吸血鬼(ダンピール)の吸血鬼ハンター「D」が辺境を旅しつつ、一刀の剣と白きの杭などを武器に圧制をしく貴族(吸血鬼)狩りを行っていく。
舞台設定は西部劇に出てくる村のようなイメージだが、科学技術も発達している。菊池秀行先生が好きなホラー映画、西部劇、時代劇、SFなどの世界観で構成されているイメージ。
村は大体、領主である貴族(吸血鬼)に管理されており、主に女性のいけにえを差し出すか、襲われて血を吸われたりしている。貴族(吸血鬼)は絶大なるテクノロジーを持っており、配下の人造人間や獣やモンスターを使役している。
「D」には相棒がいる。「D」手のひらに巣くう人面疽である。
こいつは「D」がピンチや貴族に倒されたときに活躍し、復活させたりもする。
寡黙な「D]に対して、こいつはおしゃべりである。「D」とのやりとりが掛け合い漫才のようになっており、最初は面白かったが、最近ではマンネリ化いており、ちょっとやりすぎな気もしている。
対する貴族は、クリストファー・リーなどのドラキュラものに造詣が深い菊地秀行氏ならではの知識が反映されており、シリーズが続くにつれ、圧制をしく王者的なものから、人間に感情をよせるものなど色々とバリエーションが増えている。
そして、「D」が最終的に追い求めているのは貴族(吸血鬼)たちの始祖である。始祖は貴族(吸血鬼)たちすら、畏怖する神のような存在である。
「D」と始祖の関係は読んでいくとなんとなく推察できるのだが、痕跡はあるがなかなかたどりつかない。そこは終着駅(銀河鉄道999っぽくなった)であるからであろう・・
ここまで書いて思ったのだが、「鬼滅の刃」は本作を少し参考に(リスペクト)しているのではないかと思った。
「吸血鬼ハンターD」の小説リスト。
いやはや37年間とはいえ、本シリーズだけで50冊という執筆数は凄い。日々のブログ更新でヒーヒーいっているどころではない。
風立ちてD 1984年1月
D-妖殺行 1985年7月
D-死街譚 1986年1月
夢なりしD 1986年12月
D-聖魔遍歴 1988年2月
D-北海魔行〔上〕 1988年10月
D-北海魔行〔下〕 1988年12月
D-昏い夜想曲 1992年1月
D-薔薇姫 1994年1月
D-蒼白き堕天使 1 1994年7月
D-蒼白き堕天使 2 1995年4月
D-蒼白き堕天使 3 1995年11月
D-蒼白き堕天使 4 1996年3月
D-双影の騎士 1 1996年11月
D-双影の騎士 2 1997年10月
D-ダークロード 1 1999年3月
D-ダークロード 2 1999年6月
D-ダークロード 3 1999年9月
D-邪王星団 1 2000年7月
D-邪王星団 2 2000年11月
D-邪王星団 3 2001年2月
D-邪王星団 4 2001年4月
D-邪神砦 2001年12月
D-妖兵街道 2003年2月
D-魔戦抄 2003年7月
D-血闘譜 2004年5月
D-白魔山(上) 2005年2月
D-白魔山(下) 2005年7月
D-狂戦士イリヤ 2007年1月
D-魔道衆 2007年10月
D-不死者島 2008年8月
D-魔性馬車 2009年9月
D-悪夢村 2010年9月
D-冬の虎王 2011年8月
D-貴族戦線 2012年3月
D-黄金魔(上) 2012年8月
D-黄金魔(下) 2012年12月
D-シルビアの還る道 2013年8月
D-貴族祭 2014年4月
D-夜会煉獄 2014年11月
D-ひねくれた貴公子 2015年5月
D-美兇人 2016年2月
D-消えた貴族軍団 2016年11月
D-五人の刺客 2017年9月
D-呪羅鬼飛行 2018年4月
D-死情都市 2018年9月
D-黒い来訪者 2019年6月
D-山嶽鬼 2019年10月
D-闇の魔女歌 2020年7月
D-暗殺者の要塞 2021年2月(2021/2/5追記)
D-鬼哭旅 2021年11月(2021/11/2追記)
D-血風航路 2022年4月(2022/9/25追記)
D-暁影魔団 2023年4月(2023/3追記)
アニメ版
『吸血鬼ハンター』1985年
アニメ化はとても嬉しかったがキャラクターのイメージが自分は合わなかった。塩沢兼人の「D」の声ははまっていて好きである。
主題歌はTM NETWORKの「YOUR SONG」
ポスターやチラシで描かれているな天野喜孝氏の本作のヴィジュアルデザインは凄くよい。
『吸血鬼ハンター(英題:Vampire Hunter D: Bloodlust)』2001年
映画化第2弾。「D-妖殺行」の映画化
監督は川尻善昭氏。
本作を見たときはあまりの出来の良さに、何度も繰り返してみた。最初は海外で公開され、逆輸入のような感じで字幕がつけられて日本で劇場公開された。
吹き替え版も作成された。「D」の声は田中秀幸で私はこの吹替も好きである。
※自コレクションの本作の映画チラシを貼ろうと思ったらすぐに見つからなかった。後日見つけたら掲載予定。
菊地秀行先生のサイン
2013年に新宿ロフトで「吸血鬼ハンターD」の小説に頂いた氏のサイン
最後に
菊地秀行先生の小説には「魔界都市部ブルース」の主人公、秋せつらといい、美貌の主人公のパターンがある。本作の「D」も美貌で寡黙な圧倒的な強さを持つ剣士という設定だけに、天野喜孝氏の挿絵のイメージはあるとはいえ、小説の読む人の頭の中で「D」のイメージが出来上がってしまっているので、アニメ化、ましては実写化などは難しいと思う。
しかし、アニメ化、実写化して欲しいという気持ちもある。
それを思いつつ、シリーズはずっと買っていきたい。「D」と貴族(吸血鬼)の始祖との決着がいつかはつくのであろうか。
本ブログで興味を持ったらどらか1冊を試しに読んでみよう!同じタイトルの続巻以外は話は単発なので、どこから読み始めてもよいと思う。
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