ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でアジア部門のグランプリを受賞「超擬態人間」を見た。

「いつだつて人間は子供から進化する」

本作は47カ国で配給され、2019年のブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でアジア部門のグランプリを受賞している。

ある中学校。体育の授業中に抜き打ちで教師たちが荷物検査しているうちに、次々と衝撃な内容が判明していくサスペンス・ホラー「狂覗」が面白かったので、同じく藤井秀剛監督とスタッフの作り上げた「超擬態人間」も期待していた。

ネットレンタルで借りて見ることが出来たので、作品について簡単に紹介する。

超擬態人間

樹海のような深い森の中、この風景には場違いな、寝室からそのまま転送してきたような綺麗なベッドが森のど真ん中に置かれている。

そこで白い患者風の服を来た男フウマが目を覚ます。彼の目の前に彼のこれもまた白い服を着た息子レンが現れる。『なぜ、早く起こさないんだ』息子にどなる父親。子供に当たり散らす。

そこにフウマが見上げるくらいのサラリーマン風の眼鏡をかけた巨大な男が現れてフウマに語りかける。しかもフウマの父親と言っている。フウマに「舌を出してみろ」という父親。
フウマが父親を突き飛ばすと、レンが血を流して倒れている。
パニックに陥ったフウマはその場から逃げ出す・・・

自分で書いていても、上手く伝えられないが、いきなり冒頭から頭がパニック状態になった。デビッド・リンチの作品を見ているような気持ちだった。

右側チラシの裏面。左は関係ないがイメージはこんな感じだ。

シーンは変わって、この山で別の男女4人グルーブが山道を車で移動している。この山の式場で結婚式をあげようとするカップルとどうやら会社経営者で金持ちのようである新婦側の父親。クルマを運転している女性はウェディングプランナーである。

時折現れる人の首を狩るナマハゲのよう巨大でマスクをかぶったキャラクター。スラッシャー映画で定番の大柄な殺人鬼のイメージである。

冒頭は意味が分からなかったが、ストーリーが進むにつれて、本作の全貌がなんとなく掴めてくる。
それぞれの登場人物がだんだんと裏の顔が見えてきて話が深まっていくくあたりは「狂覗」と同じくスリリングに話が進んでいく。

また、原発のメルトダウンで立ち入り禁止になった森や寂れた古民家など、舞台設定もいかにも怪しげな感じで、ロケの場所も怪しげな雰囲気がある。

「狂覗」はスプラッターな場面は少なかったが、本作は盛沢山だ。「悪魔のいけにえ」「死霊のはらわた」を明らかに意識したシーンがあり、ホラー映画好きとしては思わず嬉しくなった。
また、意識しているかは分からないが、「死霊のしたたり」、「コーマ」、あとは人間にが擬態する「ミミック」などを思い出した。

レンタルしたDVDなのでセル版との違いは分からないが、メイキング、登壇映像、映画の前日譚「恐るる森」や、映画の謎に迫る静止画の資料など特典が盛沢山である。

児童虐待や事故起こして立ち入り禁止区域となった原発の地域など、「狂覗」の学校のいじめ問題や薬物といった問題に本作も本作で切り込んでいる。

予告編

最後に

本作は47カ国で配給され、2019年のブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でアジア部門のグランプリを受賞している。

メイキングを見ると、寒い時期の過酷なロケ現場で、睡眠時間を削りながら、撮影していた監督、スタッフ、俳優たちの過酷な撮影状況が伺える。
そして、さらにコロナの影響で上映が延びてしまってからの悲願の上映であった。

フウマを演じた俳優”杉山樹志”(「狂覗」では国語の先生の役)の子供になりきったときの演技など素晴らしかった。若くして亡くなってしまったのが惜しまれる。


「いつだつて人間は子供から進化する」

果たして「超擬態人間」とは何に擬態するのであろうか?あなたの心の中にかも知れない!!
ぜひ、映画を見て自分の眼で確かめて欲しい。

公式サイト

公式サイト リンク

スタッフ

監督:藤井秀剛
出演:杉山樹志、望月智弥、田中大貴、河野仁美、坂井貴子、安井大貴、宮下純ほか
エグゼクティブ・プロデューサー:山口剛
プロデューサー:梅澤由香里
ラインプロデューサー:坂井貴子
音楽:上田健二
特殊メイク:ミア・サヴィーニ(宮下純)

藤井秀剛監督作品「狂覗」

公式サイト リンク

 

 

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