いままで過去に販売されてきた映画関連書籍の中でバイブルしている本が何冊かある。
その中でホラー映画の参考資料として紹介したいのがこの本である。
1985年~1986年にかけて雑誌「スクリーン」誌の臨時増刊として近代映画社から発売された。
~スプラッターからSFまで、B級怪奇映画のすべて~という売りでレトロ作品から当時80年代中期までのホラー映画やSF映画を網羅。PART1~PART5まで発行された。
ジョージ・A・ロメロやトビー・フーパー、デビッド・クローネンバーグといったメジャーなホラー映画監督は知っていたが、本誌でルチオ・フルチやアンディ・ミリガンといった監督の映画を知ることになった。
写真も豊富で’85年頃までのホラー映画の資料としては最強である。
パート1
特集内容
・ホラー・メーカーズ・プロフィール(ハーシェル・ゴードン・ルイス、ジョージ・A・ロメロ他)
・ブリティッシュ・ホラーの源流 ハマー&アミカス
・ユニバーサル怪奇映画の流れ
・マカロニ恐怖映画の系譜
・TAKARAファンタスティック映画祭 参加作品紹介
など
パート2
特集内容
・ダン・オバノン直撃インタビュー
・最後の大物アンディ・ミリガン遂に日本上陸
・イタリアン・ホラーの鬼才ルチオ・フルチの世界
・デビッド・クローネンバーグ&ジョージ・A・ロメロ分析
・全米で話題の3大新作一挙公開『デイ・オブ・ザ・デッド』他
など
パート3
特集内容
・1986年度アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭の全貌
・ホラー映画を支える特殊メイクアップアーティストたち
・ヨーロッパ・ホラームービー・レポート
・”キング・オブ・ホラー”ジョージ・A・ロメロ
・”特殊メイクの神様”トム・サヴィーニ
など
パート4
特集内容
・パリ国際ファンタスティックSF映画祭とは素敵な映画祭なのだ!
・トビー・フーパーの世界
・SFファンタジーの魔術師たち。SFXアーティスト
など
パート5
特集内容
・東京国際ファンタスティック映画祭’86の全貌
・ファンタスティック映画祭に来日するホラー・メーカーたち
・ファンタステイカ・ブリュッセル映画祭
など
スクリーン・ネオブックス
『スクリーン臨時増刊 HORROR MOVIES』の内容を再編集しているミニブックスで
4冊出ている。
雑誌『SCREEN(スクリーン)』とは
1946年創刊されてから、現在(2020年)まで74年も発刊されているモンスター映画雑誌である。私が読んでいた頃は集英社発行の映画雑誌『ロードショー』(残念ながら2009年1月号で終了)と双璧をなしており、友人たちの間で『スクリーン』派と『ロードショー』派で分かれたりもした。
最後に
かれこれ35年も前に発行された雑誌だが、いまだに参考資料としてたまに眺めている。
ホラームービーが盛り上がっていた85年頃までの作品が網羅されており、とてもいい資料である。
いまでは、入手するのは少し難しいが興味があるなら「まんだらけ」などで中古本が見つかるので探してみて欲しい
<U-NEXT>
<TSUTAYA-DISCAS>
<amazon プライムビデオ>
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