本記事を読むことで「アテネ・フランセ文化センター」というミニシアターとイタリアのカルトホラー「笑む窓のある家」についてのレビューをかんたんにまとめた。
初めに
「中原昌也の白紙委任状」という、海外の知られていない古い作品を御茶ノ水のミニシアターアテネ・フランセで上映するイベントで今回の候補作品として幻のカルト作品「笑む窓のある家」がラインナップに入っていることを知りこれは劇場で見たいと思った。
タイトル通り「笑む窓のある家」が出て来る映画だが、昔友人から輸入盤を借りてみて面白かったが、イタリア語だったので細かい会話は分からなかった。
今回は12/16と12/17の二日間の限定上映だったので、一期一会だと思い見に行った。
「中原昌也の白紙委任状」のイベント参加は今回2回目で、1回目は2018年8月16日上映されたホラークイーン、バーバラ・スティール出演の「ヒッチコック博士の恐ろしい秘密」以来である。
アテネフランセ文化センターとは
御茶ノ水アテネ・フランセ4階にあるミニシアター
JR御茶ノ水駅 「御茶ノ水橋口」出口より徒歩7分
JR水道橋口出口 「東口」出口より徒歩7分
「笑む窓のある家」1976年 イタリア
【原題】La casa dalle finestre che ridono)
【監督】 プーピ・アヴァーティ
【音楽】 アメデオ・トンマージ
【出演】 リーノ・カポリッキオ、フランチェスカ・マルチャーノ
【あらすじ】
田舎町の教会のフレスコ画の修復を頼まれた青年画家ステファーノ((リーノ・カポリッキオ)が船にのってやってくる。
同じ船にのっていた、美人の新任教師(フランチェスカ・マルチャーノ)とホテルで出会いいい雰囲気になる。
修復を頼まれたフレスコ画は全身を数本のナイフで刺された男の実に奇妙な絵で、まわりの背景が塗りつぶされて見えなくなっていた。
ステファーノは絵画の作者が、臨終の間際にその場に行って模写するするという死に執着した狂気の画家であることを知る。
フレスコ画の修復を続けていく中で、ステファーノに「絵を修復するな」と脅されるようになる・・
【映画について】
割としっかりと作られた感じの作品である。後半のショックシーンがインパクトあり、鬱な気分になる佳作イタリア製ジャーロ映画である。
伏線が貼ってあるようで貼ってなかったりして微妙な展開もあるが、絵画の謎解きも含めてスリリングだ。
監督のプピ・アヴァティは他にも「ゼダー/死霊の復活祭(1983)」、「オーメン黙示録(1996)」といったホラー作品を監督している。
個人的に本作の魅力だと思うのはヒロイン役を演じるフランチェスカ・マルチャーノの可愛らしさである。
作成された時代が近いせいか、調度品や赤い壁紙などダリオ・アルジェントの「サスペリアPART2」の部屋と似たような映像の気がした。また、絵を探っていくミステリー感も近い気がする。
映画の後は山崎圭司さんと中原昌也さんの対談トークの録画が1時間ほど上映された。※12/16に実際に対談があり、翌日の12/17は録画の上映だった。
トークの中にもあったが、あるシーンで木に手をかける人物のシルエットがあり、なにものなのか?という話題になった。
【トレイラー】
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